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大麻の話
English

Q:
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Shinto hemp ceremony in Gunma prefecture (1990)
Shinto priests carrying cannabis plants in Shikoku (1990)



* *町の神社祭り

1996年から1998年の間、私は**県の北部で働いていました。暇があれば、私は県の 北部一帯をマウンテンバイクで走っていて、家から程遠くない村へ好んで出かけてい ました。その村は、あたりを急峻な丘に囲まれていたところでした。1997年の6月の 終わりのとある土曜、私は誰も私の自転車を盗まないのを分かってて、ほとんど登り かけていた丘のふもとに自転車を置いておきました。以前、自転車がなくなっていた 時がありましたが、その時は100mも行かない農家の小屋に自転車はありました。自 転車のシートには、辞書で引いたような英語で“I seize own’s bicycle under rain.(雨の中で自転車をつかまえた)”と書かれたメモがはってありました。私の自 転車が雨にあたらないように、農家の人が移動してくれていたのです。それ以来、村 の人々は私に親しみを持ってくれ、会うといつも軽く頭を下げ、“村での生活は楽し いか”などと話しかけたりしてくれていました。そして、7月の終わりに地元の神社 で行われる**祭り(言葉がわからなかった)に来るよう念を押すのでした。

私が山のふもとに自転車を置いて、その小さな山の小道を登り始めたその時、近くの イモ畑で働いていた幾人かのお百姓さんがあわてて駆け寄って来て、申し訳なさそう に頭を下げながら、私の行く手をさえぎりました。そして、私は彼らに自転車が止め てあったところまで丁寧に連れ戻されてしまいました。彼らは日本語で、“今にも雨 が降りそうであぶないから山には登らないほうがいいよ”と言うんです。こんな雲一 つない天気の日に。なぜ彼らが私に山に登って欲しくないのか、本当のところはあん たには関係のないことだよ、と言わんばかりの日本人の言いまわしは私にとって勉強 になりました。

町に戻った次の水曜、地元の派出所でお巡りさんと親しくしている毎週の英語教室で レッスンしていた時のことです。この週は、警察長がレッスンに参加していたせい か、いつもと違う異様な雰囲気でした。警察長は立ってタバコを吸いながら、他のお 巡りさんに何かささやいており、私は彼らの日本語での会話の断片を聞きかじりまし た(彼らは私には分からないつもりで話していましたが)。“……**町(私が山を 登るのを拒否された町)の問題だが……” その後、会話のレッスンはアメリカでの ドラッグの議論に発展していきました。“アメリカでカンナビスをやる人を誰か知っ ているか?””日本ではどうだ?“ などと聞かれるうちに、私は何だかぞっとしてき ました。そして、町や派出所など、あまり人目につくところでは、私は細心の注意を 払って、カンナビスには決して近づかないことにしようと思いました。彼らは一体何 を言おうとしていたのでしょうか? レッスンは無事終わり、彼らの口からは、直接 的にはそれ以上は何も言われませんでした。でも、私はしばらく日本にいるうちに、 直接言葉で言われなくとも、その場の雰囲気で彼らの言わんとすることははっきりと 分かるようになっていました。

7月の末、私は日本人の友達みんなと**町の神社祭りに行き、ついにすべてが分か りました。神社の正面に立って見ていたら、鉢巻を締めた男たちが山のふもと(私が 以前登るのを拒否されたところ)に姿をあらわしました。彼らは何か巨大なものを運 んでいました。近づくにつれ、それは昨年の乾燥させた大麻を束ねた巨大な柱状のも のだと私はすぐにわかりました。特徴的な大麻の葉は束の上部を除いてむしられてお り、全体でおよそ6メートルはあろうかという高さでした。男たちはそれを広場に まっすぐに立て、まっすぐのままロープで固定しました。

巨大な大麻の周りの輪の中で、柱に背を向けて立った若者たちによって祭りは行われ ました。若者たちは柱に背を向けたまま、肩越しにたいまつを投げ、大麻に火をつけ ようとするのです。彼らはてっぺんの葉っぱの部分を狙ってたいまつを投げ、ついに は命中させ、大麻は燃え始めました。大麻の柱を固定していたロープまでが燃えてし まうと、大麻はおなじみの匂いと無数の火花の中に崩れ落ちてしまいました。

まるで一体何が起きているのか私が分からないと思ってか、いつものように地元の警 官の中で英語を話せる人が、私のところに寄って来て、この祭りについて話し始めま した。彼は警察長と一緒です。彼らが言うには、この巨大な柱は稲の束だと言うんで す。私は微笑みながらうなずき、日本語で意地悪にこう言いました。“山の中だと稲 は18尺もの高さになるんですか!? 面白いな!” そして、彼はこの祭りは米の豊作 を祈って行われるのだとも言い、地元の人々はこの特別に高く育つ稲で織った衣服を ずっと以前から身につけており、この祭りはそのなごりだとも言うのです。これは私 にとっても彼らにとってもふざけた話です。彼らはわたしがその事に気づいているの か知っているのかどうやら?

数ヶ月後、私は藍染めの地を訪れ、**市にいました。大麻と織物の話の中で、** 町の大麻祭りがこの県の至るところで名が知れていると聞いても私は驚きませんでし た。さらに、その村が祭りのために特別に大麻の栽培を続けることを許可されている 事も知りました。

思うに、私がお百姓さんに山に登るのを拒まれたとき、彼らは私が大麻を求めて山を 登ろうとしたと勘違いしたのではないでしょうか。本当のところ、私はあの山で大麻 が育てられているなどとは夢にも思いませんでした。この一件は今日の日本の大麻に 対する歪んだ考えの表れでもあるのではないでしょうか。私は雇い主に恥をかかせな いためにも、あの場所には近づかないつもりです。

私は今度この町を訪れるとき、何年か前にカルフォルニアにいた時に、つむいで染色 した藍色の大麻の服を何着か村の人たちに持ってくるつもりです。それは大麻神社に お供え物としてです。

ロジャー

Q:
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